ご使用上の注意
◇事前に虫歯、歯周病、顎関節症等の疾患の治療を行ってください。それらの治療をせずにオーソアライナーを行うことで症状が悪化する可能性があります。
◇一日20時間以上、装着してください。食事、歯磨き時はマウスピースを外してください。
◇マウスピース装着時には、チュウーイー(シリコン製の噛むもの)等を使用し、必ず深くまでしっかり装着してください。アタッチメント部分をフィットさせるように強く押し込んでください。
◇水以外の飲み物は着色の原因となります。また、これらはマウスピース内に流れ込み、保持され、虫歯の原因になりますので、飲食時にはマウスピースを外してください。
◇治療開始時に、一時的に唾液過多、または口の渇きが生じる場合があります。
◇治療開始時、及び新しいマウスピース装着時には痛みを伴うことがありますが、一般的には数日で軽減されます。但し、痛みが継続する場合は歯科医にご相談ください。
◇治療開始時、及び新しいマウスピース装着時に、数本の歯が一時的に知覚過敏になる場合があります。
◇マウスピースは、発音に一時的に若干の影響を与えることがありますが、装着したまま会話をすることで早く適応できるようになります。
◇マウスピースは吸い込みや飲み込みの可能性があります。マウスピースの着脱には十分にご注意ください。
◇着脱の際に爪や指を傷つけないように注意してください。取り外しが困難な時は専用のリムーバーをご使用ください。
◇マウスピースを衛生的に保たなければ、虫歯や歯周病となる恐れがあります。マウスピースの清掃には入れ歯洗浄剤や研磨剤不使用の歯磨きジェルをご使用ください。研磨剤入りの歯磨き剤や、漂白剤等の化学薬品はマウスピースを傷めるためお控えください。歯ブラシの使用も可能ですが、傷の原因となりますので、弱い力でご使用ください。
◇マウスピースを高温にさらすと変形する恐れがあります。特に熱湯消毒はマウスピースが変形しますのでお控えください。
◇マウスピースを外すときは、マウスピースケースに入れて保管してください。
◇口腔衛生状態に留意してください。怠れば虫歯や歯周病の原因となります。
◇マウスピースの交換はご自身で行わず、2週間以上の間隔で来院し、歯科医の管理のもと、新しいマウスピースを受け取ってください。
◇規定通り装着しなければ、期間が長期化する可能性があり、治療結果の実現性に影響を与える場合があります。
◇不具合を感じましたら使用をやめ、直ちに歯科医にご相談ください。
【禁忌】
◇成長期の方、7番までの全ての永久歯が完全萌出されていない方
→骨格の成長(アーチの拡大)や歯牙の萌出がありますと、マウスピースが途中で不適合になる恐れがあります。
◇TMD(顎関節症)のある方
→マウスピースにより後部での咬合挙上が起き、顎位を変化させる恐れがあります。
◇歯ぎしりの激しい方
→マウスピースが擦り減ってしまいます。
◇進行性の歯周病や、重篤な歯槽骨の喪失のある方
→歯を動かすことにより動揺が増したり、進行が増したりする危険があります。
◇インプラントや骨性癒着歯が固定源として機能している方
→歯牙移動の妨げとなります。
◇虫歯のある方
→オーソアライナーを開始する前に治療をしなければなりません。ただし、歯冠形態、咬合面形態に及ぶ修復は、歯の移動により一部の機能面、審美面に違和感を生じることがありますので、その場合は動的治療後に咬合調整や形態修正、補綴処置にてご対応ください。
【避けたい症例(レベル4以上の技術により対応可能)】
歯列が狭窄している・重度の前歯部開口・重度のオーバージェット・顎骨に問題がある